精のつく食べものとしてメジャーなにんにくですが、これを積極的に食に取り入れていくことにしました。
にんにくには強壮、強精、殺菌、回虫の駆除といったさまざまな働きがあるのです。
にんにくを食べるとからだが暖まるといいますが、これは心臓の筋肉に作用して血管をひろげることで血液の循環をよくするからです。神経痛や夜尿症、冷え症にも効果があるのです。そのほか、胃液の分泌を促進する作用もあるので、食欲のない暑いときでも、食欲が出て活力がつきます。なかでもいちばんに注目されるのは、ビタミンB1の吸収力が高いことです。にんにくに含まれるアリンというアミノ酸が、酵素アリナーゼの作用を受けて分解して、アリシンができるのですが、このアリシンとビタミンB1が結合して、ビタミンB1よりもはるかに効力の強いアリチアミンという物質になるのです。アリチアミンはビタミンB1の20倍も吸収力がよく、血液中に長く残存して作用し続けるのです。